無事、イタリアから帰ってきました!!というわけで・・・
■森の閉幕(7/23)
ついに2005年の森生きの千秋楽の幕が下りた。
何を書こうか・・・これまでネタバレとなってしまうために書けなかった今までと今年の相違点について?舞台の世界の新しいスターが生まれる瞬間を目撃させてくれたかのような主役達への賛辞?いやいや、ステージ上の役者がみんなギリギリでキープしていた涙腺の蛇口を開けられてしまった千秋楽のクライマックスで飛び出した裕二郎のアドリブについて?それとも、打ち上げ一次会で、演出の安崎さんが挨拶した後、出演者やスタッフから鳴り止むことのなかった拍手にスゴク感激した事?はたまた、3年間ご一緒させてもらっている12月の精の長老、あぜち守さんをはじめ、本当にそれぞれの個性を輝かせていた、これまで日記で触れられなかったキャストのみんなについて?いやいやいやいや、一番忘れてはいけない、この舞台を観に来て下さった、すべてのお客様への心からの感謝?・・・どれもこれも、この舞台の千秋楽を終えて、心の中を彩る特別な想いで、ひとつひとつ大切に記しておきたいものばかり。でも、こういった全ての特別な想いに潜む僕の中での何か願いのような気持ちは、できることなら、ぜひとも未来に持って行って、その願いを結実させたいものばかりだとも言える。その願いのような気持ちは、これまで自分の音楽活動の中に感じて来た「祈りのような想い」というものに、とても似ているような気がする。
「何故、歌を歌うのか?」「何故、お芝居を見せるのか?」「何故、人の前に立つのか?」僕らステージに上がる表現者は、そんな問いに、ふと迷う時がある。「モテたいから」とか「有名になりたいから」とか・・・自分の私欲を満たすためにと言った意味合いの理由を口にした時の方が、本心をついに暴露したかのように聞こえることもあるけれど、僕は、表現者が決して手放す事のない『表現する衝動にかられる大きな理由』のひとつとして、この「祈りのような想い」も間違いなく存在しているハズだと信じている。これまで少なからず舞台の上に立たせてもらって来たので、全てを終えた今、今回の舞台も僕なりには色々な比較もできるし、色々な評価も下せるかもしれない。でも、どんな視点から分析するよりも、今回の舞台には、その「祈りのような想い」が満ちていたと思えたことを今は何より忘れないでおきたい。
人は、それぞれが自分に与えられた役割に対して真摯に向き合い、今、自分に出来る事、出来ない事を見極めようと目を凝らし、時には努力し、時には諦め、時には踏ん張り、時には手を抜き、時には手を借り、時には手を貸しながら、多くの人と共に、熱い情熱を注いで何かを作ったり、どこかを目指そうとした時、個人的な私欲など蹴散らしてしまうような集合体としての一つの大きな「祈りのような想い」を生み出す事ができるんじゃないだろうか・・・?この舞台を作り上げるために集まったメンバーの一人一人は、今回の舞台に対して、それぞれ違った期待や不安や楽しみや課題や目的を胸に抱いていたただろうけど、そこに様々な共通の目的意識や解釈や動機づけなんかが与えられて行く事で、少しずつ個々の想いの集合体のようなエネルギーにも色や方向性みたいなものが生まれて行ったんだと思う。演出家やプロデューサー、監督や指揮者といった、表現者たちのまとめ役を任される人達が、表現者個人が全体の方向性を無視して身勝手な独断による表現や行動をすることを嫌う事が多いのは、きっと集合体としての想いのエネルギーの色や方向性が弱まったり、乱れてしまう事を避け、全体として一つのシッカリとした強い発色やハッキリとしたベクトルを表現したいからに他ならないんじゃないだろうか。
ちょっと難しい言い回しになっちゃってるかもしれないけど、要は今回の舞台に出演して、本当に楽しかったし、色んな事で感動したし、伝えたい事もいっぱいあるけど、舞台のフィナーレで万感の想いを胸に抱きつつも、感情表現を極力抑えて歌を歌ったように、今、舞台を終えて、本当にたくさんの特別な想いが胸の中に渦巻いてるんだけど、その想いの一つ一つを言葉にするんじゃなく、「ありがとう!」でも「さようなら!」でも「また会いましょう!」でもなく、今回は、できることなら静かに目を閉じ、舞台の幕が下りた時のように、この日記も、胸に全ての思い出や想いを抱いたまま、そっと最後のピリオドを打ちたい!!そんな気分・・・。映画で最後に淡々と流れる「クレジットロール」や「THE END」の意味が、今の僕には今まで眺めていたソレとは全く違う意味合いに感じられる。きっと素晴らしい作品には必ず、あの淡々としたクールなテキストの中に、とても色鮮やかで熱く強い万感の想いが込められているに違いないんだ!!
【2005年 森は生きている】
CAST
娘
横関咲栄
女王
中村美貴
12月の精/1月
松岡英明
2月
辻奈緒子
3月
黒木マリナ
4月
白川裕二郎
5月+兵隊
深山洋貴
6月+オオカミ
森川次朗
7月
伏木あやの(E組)
平岡香奈(F組)
8月
松本愛 (E組)
大谷瑠奈(F組)
9月+兵隊
篠田仁志
10月
石原絵理
11月+兵隊
大橋光
12月
あぜち守
老兵
山内賢
博士
コング桑田
総理
青山達三
女官長
市野莉絵
女官
尾上康代
宮田はるな
上杉遥
女官+ウサギ=森の精
武重裕子
谷口レイ
白井珠希
継母
北村魚
義姉
小野妃香里
カラス
宮本竜圭
森の精
稲津亜紀
廣田舞
ウサギ=森の精
三澤理栄
春奈ちさと(E組)
柳田華奈(F組)
リス=森の精
水谷まり(E組)
塚越眞夏(E組)
稲垣美沙(E組)
三代川柚姫(E組)
今井茉美子(E組)
速見里菜(E組)
山本理加(E組)
松田ひかる(F組)
今野愛(F組)
大谷明里紗(F組)
吉池結(F組)
北原梢(F組)
斉藤瑛梨寿(F組)
池田美憂(F組)
STAFF
原作
サムイル・マルシャーク
翻訳
湯浅芳子
演出/訳詞
安崎求
振付
名倉加代子
作曲
脇田崚多郎
音響
戸田雄樹(エディスグローブ)
岡安智章
吉村卓宏
照明
中山仁(ライトスタッフ)
菊地庸子
浅川環
萩原賢一郎
衣装
宇野善子
大戸美貴
天野陽子
神原麻貴
衣装制作
東宝舞台(株)
舞台装置
南雅之(セントラルサービス)
舞台監督
澤麗奈(レイナオフィス)
演出部
櫻岡史行
有本三郎
田邉翠
演出助手
木下マカイ
制作助手
福田敬子
掛合絵理
デザイン
波まに
印刷物制作
株式会社 エーゼット
制作
株式会社 ライズ・プロデュース
制作協力
湯浅芳子の会
学校法人 亀井学園
三葉興業 株式会社
株式会社 デュオ
脚本/プロデュース
川崎登(ライズ・プロデュース)
企画/主催
株式会社ライズ・プロデュース
Fin.
■千秋楽(7/20)
日記の更新を楽しみにしてくれていた皆さん、なかなか更新できなくてスミマセン。実は千秋楽が終わって二日後には日本を離れ、僕は今、イタリアに来ています。こちらに着いて、すぐ日記の更新をするつもりだったのですが、先に訪れたローマ、フィレンツェではインターネットの接続が上手く行かず、今、滞在しているベニスでようやくつながりました!!ただ、ベニスでは落ち着いて日記の更新をする時間がないので、結局、帰国してからの更新作業になりそうです・・・。なので、ホントにゴメンナサイなのですが、あと一週間ぐらい待ってて下さい・・・。メールも数百件ほど溜まっちゃってましたが、舞台の感想等、みんなからのファンメールも、ちゃんと読めました。どうもありがとう!!ローマではヴァチカンのシスティーナ礼拝堂にも行ったし、まだコインの投げ入れが出来た頃のおまじないが効いたのか?トレヴィの泉にも再び訪れることが出来ました。フィレンツェではミケランジェロの丘にも登ったし、おいしいものもイッパイ食べました。というわけで、イタリアの旅日記は、ファンクラブの会報に載せる予定なので、ファンクラブ会員の方は楽しみにしてて下さいネ!!でわでわ。チャオ〜☆
■憎しみや争いが二度と起らぬように(7/12)
生きている中で、大切な人にゴメンナサイやアリガトウを言えぬまま、連絡が途絶えてしまったり、逢えなくなってしまったりすることって結構あったりしますよね?今日の千秋楽では、そんな後悔をしないで済むように、キャスト、スタッフ、お客さん、原作者、舞台を見守ってくれた精霊達、この舞台に関わったすべての人々に胸の奥の想いを伝えるべく、舞台に立ちたいと思います。万感の想いを胸にフィナーレの歌を、現在と、過去と、未来に解き放とう!!ミケランジェロが描いたフレスコ画のように、天使達がこの森に舞い降りる瞬間を、この胸に抱きながら。
■森は楽園♪みんなの楽園♪(7/10)
もう、残すところ2公演となってしまいました。しかも、明日はEチームの千秋楽。悔いの残らないよう、最後まで、より良い舞台になるように、課題克服に努めつつ、もう一度、改めて稽古で言われ続けて来たことなんかを思い出して、キュッと引き締まった感じの舞台にしたいなぁ。
昨日は去年の博士役のROLLYが見に来てくれて、終演後も一緒に食事をしたんだけど、ROLLYはホントに細か〜いトコロまで見てくれていて、感想を聞かせてくれるので、すごく参考になりました。しかも、他の人とは違う着眼点でものを見たりできる人なので、一緒に行った豪華キャスト陣も急遽開催したROLLYとの楽しい夜食会を満喫してくれたようです。ROLLYありがとう!!今度はROLLYの出演する『星の王子様』も見に行かなくちゃ!!お世話になったブラザー・トムさんも出られるみたいだし、主演の宮崎あおいちゃんも、僕は個人的に大ファンで、ここ最近の女優さんの中では断トツで演技が上手いと思ってる人なので、とっても楽しみ♪ROLLYと、またいつか共演できる日も楽しみにしてます!!で、今日は今日で、夜公演に裕二郎のつながりで、古谷一行さんがいらしてて、こりゃ本番頑張らなくちゃ!と、かなりハリキッちゃったんだけど、ちと体がカチンコチンとして、気合いが裏目に・・・ニャハ。でも、そのこととは矛盾するようだけど、ようやく最近、随分と舞台上でお芝居をしている時に、雑念を振り払って集中を維持できるようになって来た気がします。これは初舞台にチョー素人のまま乗っかって、ここまで来てしまった僕としては単純に嬉しいことです。というのも、これまで常に、大先輩のみなさんはもちろん、後輩も含め、役者として舞台に立つ人達の、音楽人とは全く違う集中の仕方や感性には、ただただ敬服するばかりで、ああいった能力を、自分は微塵も持ち合せていないのかもしれないと、半ば諦めていたので・・・、本当にお芝居の初歩の初歩の初歩!みたいなレベルかもしれないけど、最近、終演後に、お芝居の物語の中の出来事以外、何一つ起きていなかったかのような気分を味わっている自分が、役の自分になりきれていたような感じがして、そんなことが少し嬉しかったりするんです。
話しは変わりますが、今日はちょうどROLLYのこと書いたけど、今年の博士役のコングさん、最高です!!正直、去年、ROLLYが、あれだけ濃い〜キャラで大暴れして、舞台をものすごくエキサイトするものにしてくれてたので、あの後は、誰がやっても、かなりパワー不足な感じになっちゃうんだろうなぁ〜と心配していました。でも、あ!こんな方向がありましたかっ!!と思わせてくれるくらい、ROLLYの時とは、また違う楽しさがあるし、あと、体が大きいこともあるんだけど、みんなのパパ的な存在感があって、なんだかコングさんが舞台にいるだけで、舞台上に安心感が生まれます。ちなみにコングさんが楽屋着に使ってる服のサイズ、タグに「S」とか「LL」みたいなサイズ表示じゃなく「超肥満」って書いてあるんです!!笑えマス。継母役の「トトさん」は、すご〜くコワイです。怖過ぎです!!あのリアルさが、娘への同情心となって、お客さんを物語の中へ引き込んでしまうのでしょう。娘がホント、スッゴク可哀想に見えるんです。でも、普段のトトさんは、仕事には厳しいですが、ものすごく優しい方なのです。ここら辺が見習わなければならないとこなのです。ハイ。それから、総理役の青山さんも、すっごく魅力的な俳優さんです。稽古場で僕が一番目が離せなかった役者さんでもあります。何故なら、日に日に演技が変化して行く様が本当に見事だったので・・・。もちろん、どの役者さんも、それぞれ毎日稽古で、どんどん変化し良くなって行くものなんですが、青山さんの変化は大きな変化のそれではなく、その変化して行き方自体が芸術的で美しく感じました。何か職人とか芸術家が初めにザックリと作品のベースを作った後に、慎重に手を加えて行きながら作品を昇華させ、完成させて行く様のような、そんな見事さがあって、その手の加えどころが、とてもポイントを的確に捉えていて、勉強になりました。老兵役の山内さんは、背中が素敵です!!僕が役的に老兵の背中を見るシーンが多いからかもしれないけれど、子供は親の背中を見て育つ、なんて言いますが、まさに、そんな感じに、言葉ではなく、その立ち居振る舞いで、全てを物語ってしまえるような、そんな魅力を持ってらっしゃる方です。そうは言っても、楽屋も一緒だし、ぜひとも少しでも色んなお話を伺いたいなぁ〜・・・。
残り僅かとなってしまったけど、尊敬すべき大先輩のみなさんと同じ時間や空間を共有させてもらえるシアワセを、少しでも噛み締めて充実した時間を過ごせるようにしなくっちゃ!!子供時代には、右も左も分からなくても、思いのままに突っ走ることで爽快感が味わえたけど、大人になった今は、色々な景色の美しさを堪能しながら自分が選んだ道をユックリ歩くのも、とっても楽しいデス。この舞台で、大先輩のみなさんから教わったことは、学ぶことは食べることと良く似てるんだぁってこと。きっと勉強することって長い人生を生きて行く上で、とっても大切なものの一つなんだろうな。先輩達は後輩達に、本当に色々なものを与えてくれるけれど、みなさん、実は与えるだけではなく、後輩達(小さな子供達も含めて)からも、色んなことを吸収し、学ぼうとなさっています。稽古中も、後輩達が集中が途切れて、先輩達の稽古を見ていないようなことはあっても、先輩達は、そこに居合わせている限り、常に何かを学び取ろうとしているかのように、後輩達の稽古に真剣な眼差しを向けていました。僕の目にはそんな姿が、この舞台の物語に大切なものとして描かれている『食物連鎖』に似ているように映りました。また、どんな人も、世の中の役に立っている=役に立つことが出来る=役立つことを自分で見つけることが出来る、ってことを、教えてもらった気がします。きっと明日の舞台の上にも、いくつもの甘い果実がなっていると思います。僕も一つでも二つでも、手に取って食し、また、少しでも、何かを誰かに与えられるような舞台に出来るよう頑張りたいと思います。
■燃えろよ、燃えろ、我らの火よ!(7/8)
無事、
初日の幕が開きました。劇場に足を運んで下さったみなさん、初日祝いのメールや劇場にお花やプレゼントなどを送って下さったみなさん、ありがとうございました!!昨日は、本当に長い長い一日でした。朝、9時前には楽屋入りして、まずは前日までに終わらなかった2幕の場当たりからスタート。今回は場当たりに余裕を持った時間が取れず、芝居部分は早回しで、本当に立ち位置や装置の移動など、場当たりとしての確認のみで、午後から、いきなり本番さながらのゲネプロに突入。この状況で、そのまま本公演と同じ流れで行うゲネプロに突入するのは、正直、かなり不安でした。不安と言っても、スゴク緊張する〜とかいうタイプのことじゃなく、確認し忘れていることとか、余裕がない中でのトラブルや事故などが起きることが、本当にとっても心配でした。でも、キャストやスタッフが、その危機感を持ちながら、集中してゲネプロを行ったからか、無事にというか、むしろスムーズなくらいにゲネプロが終了。それぞれの中では色々修正点や課題は残ったみたいだったけど、個々の芝居以外での不安を解消することが出来たと思うし、夜からの初日公演に向けて、とても良い形でゲネプロを終えることが出来たような気がします。
そして、いよいよ、初日公演の開演。幕が開けて、僕は改めてこの舞台が3回連続の出演なんだということを実感しました。なんだか本当に森の主の瞳を手に入れたかのように、森の動物達や、妖精、人間達の姿が、見慣れた日常風景として、僕の視界に飛び込んで来ました。娘役の咲栄ちゃんは、1幕が終わってから、しきりに声が出ない!!どうしよう???と心配していたけど、全然大丈夫。もしも、これが本人のベストの3割しか発揮できていないような状態だったとしても、無意識の内に身に付いている、彼女がこれまで積み重ねて来た稽古でのお芝居の技術的な支えや、何度も不安や苦しみから産まれた壁を乗り越えて来ることで得た精神的なタフさによって、きっと、彼女がこの舞台で伝えるべきベーシックなことは、本人が思うより、ちゃんと表現しきれているハズなんだと思います。きっと、それって努力して来た人だけに与えられる、舞台の神様からの贈り物なんだろうな。それは女王役の美貴ちゃんにも同じことが言える感じ。それプラス彼女はもうすでに、これまでの舞台経験で得た落ち着きから貫禄さえ感じるほどだけど。今日は本当に、この二人から強い輝きを感じたなぁ。オーラにも似たエネルギーが舞台いっぱいに放出されて広がって行くのがハッキリと見えるかのようでした。二人がこれまでいっぱい悩んで来てたのも知ってるだけに、頼もしいまでにシッカリと初日のお芝居をやり遂げた姿には、とっても感動しました。演出の安崎さんの、この舞台に対する情熱を、振付けの名倉先生も、音楽の脇田先生も、もちろん僕らキャストも、稽古期間中、嫌と言う程、吸い込んで来たから、きっと本番では、その情熱が、誰かが踊る度、音楽が流れる度、セリフを口にする度に、舞台上に溢れ出ていたんじゃないでしょうか。もちろん、こんな風に書くと、初日から、ただただ喜びいっぱいで有頂天になってると思われてしまうかもしれないけど、より良い舞台にしていくためには、まだまだいくらでも課題はあります。そして、今日は、この森の中にお客さんが入って来たことによって、稽古の時とはまた違う新しい風の流れも産まれました。情熱だけでは決して良い舞台にならないし、技術だけでは感動を共有することは難しい。きっと僕らは振り子のように、大切な物事を上手くバランスを取りながら舞台上を歩かなくてはイケナイのです。バランスを崩して、手に持った大切な贈り物を落としてしまっては大変。この大切な贈り物を会場のお客さん一人一人に、シッカリと届けられるようなバランス感覚を、なんとかもっともっと身につけたいなぁ。昨日は2.5公演ぐらいやった感じだったのでさすがに少しヘビーでしたが、帰宅後、シャワーを浴びてバタンキュー後は、久し振りにユックリ休めたので、今日はもう、スッカリ元気も回復しました。というわけで、千秋楽まで一日一日、毎公演を大切に頑張ります〜♪これから森にいらっしゃるみなさんも、迷ってたけど、やっぱ森に行っちゃおっかなぁ〜と考えてくれてるみなさん(日曜の夜公演、平日はまだ少し残席あるようですヨ)も、今年の森、本当にお楽しみに!!でわでわ。避暑地の森で、みなさんのお越しをお待ちしておりま〜す☆
■森開き(7/7)
いよいよ、明日の夜、今年の森生きの公演が初日を迎えます。やれることは、やって来たと思うので、あとは、大切なメッセージがお客さんに届くように、心を込めて舞台に臨むだけ。といった感じかな・・・。でもとにかく、お客さんが入ることで舞台がどんな風に変化するかが、とっても楽しみです。本当は今日も、大詰めの稽古の状況や、まだ触れてない素敵な共演者の方々のこととか書きたいことがたくさんあるんだけど、明日が今までで最もヘビーで集中力を必要とする一日となりそうなので、今から少しでも休むようにしておきます。僕が演じる1月を含む、12ヵ月の精も、今までと何か違った雰囲気にもなってると思うのでお楽しみに!!
■歩いた人があってこそ、道は作られ、
自然の息吹があってこそ、森は生きている(7/3)
予想通り、稽古場と→遅い夕食兼ディスカッションタイムの居酒屋さんと→寝に帰る家と→目が覚めたらまたまた稽古場と→をグルグルするだけで過ぎ去って行く日々が続いているので、ナカナカ日記が書けずにいますが、今日は何故か疲れの溜まり具合とは裏腹に、早朝から目が覚めてしまい眠れないので、マックを起ち上げて日記を書くことに・・・。
今年で「森は生きている」も3回目。それでも毎回、とても新鮮な気持ちで稽古に取り組めているのは、演出の違いによる所も、とても大きいのだろう。初演の時の演出のジョージさんは、何もかもを一から作り出して行かなきゃイケナイ作業だったので、僕等には見えない色んな部分も含め、本当ぉ〜に大変なご苦労があったと思います。初演の森生きの魅力としては、ジョージさんが長年、子供達のミュージカルを手がけてることもあって、楽しさや、大人達が忘れかけてる大切なものを思い出させてくれるような面が、すごく効果的に描かれていたように思います。主演が小池栄子ちゃんということで、話題性もあったし、本人もスッゴク努力家で性格も良くて、座長として、みんなを引っ張って行くようなパワーを持っていたので、とっても熱くて、まとまりのあるカンパニーだったように思います。個人的には、初演のすほうれいこちゃんの女王は大好きです。というのも、女王の役作りってスッゴク難しくて、特に初演の時は前例がない分、相当、試行錯誤を繰り返していましたし、他のどの役者達よりも大きなプレッシャーがあったようでした。だけど、その分、お芝居の方向性が見えて来た時には、周りにも、その変化が明らかな形で伝わって来たし、何かを見つけたような達成感をみんなで共有させてもらえたような気がします。去年の森生きは演出の仁さんが作詞家でもいらっしゃったので、色んな面で詩的な美しさや情緒に溢れた舞台だったように思います。また、ディズニーアニメから飛び出して来たかのようなROLLYの演技や、ベテランの貫禄とキャリアに裏打ちされたお客さんのツボを完璧に捉えた今陽子さんや沢木順さんの圧巻のパフォーマンス、アイドル性と個性的なお芝居の力量を兼ね備えたエンクミや神戸みゆきちゃん達の好演等によるエンターテイメント性の高さも、大きな魅力だったと思います。共演が続いてる裕二郎とも、この時、初めて会ったんだよな。まだほんの1年くらいの付き合いだなんて、なんだか不思議な気分。でもホント裕二郎の嘘をつけないような誠実さは4月にはとっても向いていると思います。そして、2005年版「森は生きている」。今回は、何と言っても出演者以上に熱い情熱に溢れた演出家・安崎(アザキ)さんの圧倒的エネルギーがカンパニーを引っ張って行ってくれています。安崎さんは、歌・お芝居・ダンス全てに秀でた才能をお持ちなので、ミュージカル界でも、超現役で大活躍されている役者さんでもあるし、人間的にも本当に常に紳士的で、全方位的に気を配り、誰に対しても敬意を払うような、実に尊敬すべき方なので、スタッフや役者達からも絶大なる信頼を得ている感じです。演出する時、どんな役であっても七変化するお芝居で、実演して説明できてしまうあたりも、キャスト側には非常に分かりやすくて好評なのかもしれません。安崎さんは基本的に二枚目タイプだし、特に裕二郎なんかは、歌でもお芝居でも、本当に自分の役作りが直感的に理解しやすい演出で、有り難く感じてるんじゃないかなぁ。舞台全体の演出としては、これまでと比べるなら、少し派手さは控えめかもしれませんが。その実、内に秘めたエネルギーは、非常に大きなものがあるように感じます。それと、それが何故なのかは上手く説明できないんだけど、僕的には、これまでで一番ミュージカルらしさが、随所に香ってる気がします。ミュージカルって、感動的なストーリー展開でグッと来るのは、他の娯楽作品同様もちろんだけど、ファンタスティックなシーンで、一瞬、女の子なんか特に「ステキッ!!」って感じに大きく胸が躍る時がありますよね、大きく心揺さぶられる感動とは別に、なんか、そんな感覚をアチコチで今回の舞台では感じられる気がします。歩いていて、ふと美しいものや、気を引くものを見つけた時みたいに、心の中の、普段、日常で触れられていなかった場所をくすぐられるような。そんな気分をお客さん達にも、ぜひ味わって帰ってもらえたらなぁと願っています。
僕は、この舞台の全ての回に関わらせてもらって来たので、この舞台を素晴らしいものにするために、色んな人が色んな形で積み上げて来たものを見てきた分、その全てに対して、それぞれ特別な想いがあるし、そういったものが、何かのエネルギーに姿を変えて、今の舞台や未来に生かされているはずだと信じています。稽古も大詰めに入って来たので、スタッフもキャストも、かなりピリピリとした緊張感も走り始めていますが、僕も神経を集中しつつ、でも、心に少しばかりの余裕を持って臨めるよう頑張れたらいいナ!!
■森は生きている2005(6/29)
今年は、ライブと舞台の稽古のスタートが重なってしまったので、目まぐるしく日々が過ぎ去り,ぜんぜん稽古日記を書けずに今日まで来てしまいました。ゴメンナサイ!!といっても殺人的スケジュールだとか言うことではないので、心配はしないで下さいネ。確かに、いつもみたいに家でリチャードホールや内Pやぷっすま、ついでに、ようやくリリースのエイリアス・シーズン2をユックリ見る時間はないし、ライブの準備と平行しての稽古でナカナカお芝居に集中する余裕がなかったりはしたけど、稽古後にみんなで飲みに行って熱く語り合ったりして、楽しくて刺激的な日々を過ごしています。とはいえ、ライブ後は、もすこ〜しユックリと休んで、稽古もスロースタートできたら助かるんだけどなぁ〜なんて思ったりもしますが,稽古場の熱気は、そんな甘いこと言ってられる状況では、ありませんでした・・・。まず、今回の主役・娘役に大抜擢された新人の横関咲栄ちゃん&女王の中村美貴ちゃん共に、ものすごく良いです!!咲栄ちゃんには純粋さや多彩な表現力、更に秘めたる大きな可能性をスゴク感じるし、美貴ちゃんからはピーターパンの主役で得た自信や安定感と鋭い勘の良さを感じます。二人とも歳も近いから、良い意味で、お互い色々と相談しやすそうだし、お互いの別な個性に対して敬意を持ちつつ、自分を高めて行ってる感じが伝わってきます。それから、4月の裕二郎、変わったなぁ・・・。いや、ホントに筋肉だけじゃなく逞しくなった感じというか、今年は更に頼りがいのある4月になってる気がする。こちらも娘との年齢バランスが良いのかな?娘に対して,変に気を使うような感じがないし、リードしてあげてる感じがすごくストーリーと歩調が合ってて気持ち良い。ダンスシーンも日に日にサマになっちゃって!!この、このぉ〜!!って感じです。スタジオライフの深山クン,篠田クンも今回の森生きに新風を吹き込んでくれています。僕のまわりにもスタジオライフファンは結構いて、以前から噂だけは耳にしていたけど,この公演が終わったら,必ず見に行かなくちゃ!!この稽古で彼らの人気の秘密は十分すぎるほど分かりました。今回、この舞台で共演できることになったヒカルと共に、この3人組は12月の一員と兵士の役を兼任するので、何やら、いつも3人でつるんで自主稽古をしてるんだけど、これがホントに感心します。稽古場に残って納得がいくまで、ずっと、あーでもない、こーでもないやってるんだよねぇ。特に深山クンは、本人的には歌にもダンスにも、ものすごく不安を感じてるらしく、それを払拭するために、ストイックなまでに自主稽古しています。ストイックといえば!!RJMでダンサーとして参加していた次朗クン(←最初の更新時、字が間違ってました!!ゴメンナサイ)!!も〜、今回は次朗クンのファンの皆さんには、必ずや見に来て欲しい!!次朗クンも12月とオオカミを兼任なんだけど、次朗クンのオオカミは必見です!!彼がRJMで何度か一緒に飲んだ時に熱く熱く語っていた事。それをまさに具現化して見せてくれています。僕と裕二郎は稽古場で初めて次朗クンのオオカミを見た時、ものすごく感動して、思わず二人で次朗クンの所に駆け寄り固く握手しました。僕は彼のような人と共演できる事、とても誇りに思います。そして、もう一人RJMの再演で一緒だったマリナちゃん。マリナちゃんは、きっとこの舞台の稽古中、ものすごく色んな葛藤を味わっていると思います。セーラームーンの主役をずっとやってきた彼女にとって、あるいは、娘役や女王役を任されても十分以上に演じきれる力量を持ってる彼女にとって、3月役というポジションは、きっときっと色々と思う事があるはずです。僕とヒカルで飲みに行くと、何度となく、その話しになって,12月チームのアニキとしては、どこかのタイミングで、いつかマリナちゃんに、少しでも何か良いアドバイスをしてあげたいよネ!!と熱く語っていたんだけど,そんな心配をよそに・・・彼女は、もう自分自身の力で,何かを吹っ切ったようで、稽古場でエネルギーや輝きをドンドン放つようになって来て,今ではスッカリこちらが、もっともっと頑張らなくちゃとあおられてしまっています。こういった悩みって、本当にそれぞれ、別な形で抱えちゃうものなんですよね〜。自分に与えられた仕事が,別な角度から見たらスッゴク大きなチャンスかもしれないのに、何だか、自分には物足りないつまらないものに思ってしまったり。みんな一度は、こんな壁にブチ当たるんだろうけど,そこから前に進めた人が、やっぱり大きなチャンスをつかんで行くのかもしれないなぁ。自分自身に対しての期待感があるからこそ、現状に満足できなかったりする気持ちも膨らんじゃったりするんだろうしね。でも、たとえば、今回のカラス役の宮本竜圭さんなんて、まさに頑張るべき人達にとって、素晴らしい良きお手本だ!!それこそ、僕が今回の舞台のチラシを見せた俳優さんやダンサーの友達が口を揃えて、竜圭さんと共演できるなんてウラヤマシ〜と言わしめるような存在の人にもかかわらず、どんな若手より一番シッカリと欠かさずウォーミングアップをしてるし、稽古の時も、毎回、全力投球で力を抜かず、鋭い集中力で臨んでる・・・。この仕事への向き合い方のベーシックなこだわりの違いこそが、日に日に他者と大きな差をつけて行っちゃうものなんだろうなぁ。僕は本当に、そういう所がダメダメだから、この稽古場で少しでも見習って行かなくちゃ・・・。子供達もいつもながら、スゴイ元気いっぱい。ココスマイルで共演した子達も何人かいたりするんだけど、みんな大きくなっててビックリ。中でも水谷まりちゃんがお姉さんになってて頼もしい!!子供達の中でも一番上って感じだから、まとめ役をしなきゃいけないような状況なんだけど、その重圧に耐えながら頑張ってる姿がホント、大人になったんだなぁ〜って感じ。スゴク責任感もあるし、ちょっと前にアニーの舞台にも出てたけど、ダンスやお芝居も、とっても上達してる。プレッシャーに負けそうになって、稽古場の隅で一人、涙を流してた時もあったけど、まりちゃんは必ず、どんな壁も乗り越えちゃう人だと信じてます。自分でチャンスを勝ち取って行く人は本当にカッコイイってこと、きっともう気づき始めてるよね。頑張れ♪・・・はぁ〜、このカンパニーは、毎度のことながら書いても書いても、みんなのことを書ききれません。この舞台を今、ものすごいパワーで引っ張ってってる最高の演出家・安崎さんのことや、これまた最高に面白い、みんなのパパ?!コングさんのことや、子供の頃からテレビで拝見していた尊敬すべき大先輩、山内さんのことなど、書きたいことはまだまだいっぱい。今日は久し振りに稽古開始時間がユックリなので、やっと日記が書けたけど、もう本番まで休みもないし、果たして次回の日記はいつ書けるやら・・・。ただ、ファンのみんなが楽しみにしてくれてる通り、今年も前回、前々回とは大きく違う『森』にご案内できそうです。どれが良いというより、それぞれの回の魅力がシッカリとあるので、演じる側も楽しいし、リピ−ターを含む、お客さんにも今年も大いに楽しんでもらえると確信しています!
夏風邪も流行り始めてるようですね!!暑さや、突然の大雨に、体調も崩しがちだと思います。これから本番が控えてる僕等はもちろん、みなさんも、十分、お体、お厭(いと)い下さいませませ☆