| ■未来日記(11/21)
今日は新曲のギターを2曲レコーディングした。1曲目の仮タイトルは「時計じかけの未来」。この曲のデモテープは前作「バニラ」と同時期に作ったんだけど、焦らずジックリ時間をかけて作りたいと思って制作を先延ばししてキープしておいた曲だった。シンプルなアレンジにしたいというイメージだけはあったものの、これが意外にもとっても難しい。色んな音色やフレーズを試しては止め、といったことを何度となく繰り返した。ただしギターに関しては初めからナイロン弦でと決めていた。前作「バニラ/秘密の7つの夢」のレコーディングが大成功だったので今回もエイジくんに弾いてもらったんだけど、まさに狙い通りバッチリ。すごく良いギターが録れた。それにしてもレコーディングだというのに僕が彼に注文したことは音楽的じゃないことばかり・・・「誰にでも父親とか尊敬できる先輩とかで、目の前にいるだけで本当にスッと不安とかが消えて安心できちゃうような存在の人っているじゃん!?この曲にはそんな存在感が欲しいんだよねぇ!!」なんて。彼はそんな僕の抽象的なリクエストにも果敢にチャレンジして、見事、そのイメージを鋭敏に捉えてくれた。この曲に必要だった深くゆったりとした息づかいが吹き込まれた感じだ。今日は慌ただしくもう一曲、別なギタリストを招いてレコーディング。いや、本当はギタリストというわけではないんだけど・・・。実は今回、長年の念願叶ってROLLYにギターを弾いてもらうことに!!こちらは仮タイトル「IF YOU WANT」。ROLLYとのコラボレーションが実現したのは最高に嬉しいんだけど、もう一曲の曲作りがかなり難航してしまい、こちらの曲の進行が遅れて、まだ歌詞が完成していないまま、今日のレコーディングに突入!!明日はボーカルのレコーディング日なんだけど、自動的に一曲だけしか無理な状況になってしまった・・・。さてさて、ボーカル・レコーディングのことはさておき、今回がレコーディングとしてはROLLYとの初コラボレーションということで、僕も非常に盛り上がっていたので、進行の遅れはあったものの曲作りはすごく楽しい時間となった。当初、イメージしていたのはROLLYが好きそうなグラムっぽい曲だったんだけど、作ってるうちに、すごく自分の王道っぽいサウンドの方へとドンドンと突き進んでしまっていた。そんなわけで、自分的にはお気に入りな曲が出来たにもかかわらず、果たしてこの感じにROLLYのギターなんて無謀過ぎたろうか???と、今日はかなり不安を抱えてのスタジオ入りだった。ところが、そんな不安はどこへやら!!ROLLYが愛用のギターをプラグ・インさせた途端、もうそこには完全たるROLLYワールドが広がっていた。いやいや、本当にギタリスト以上にギタリストな圧倒的なパワーとキャラクター。本当に楽しくてエキサイティングなレコーディングとなりました。曲調も結果的に自分らしいものにしてスゴク良かった。かえってこのカタチにしたからこそ、松岡サウンドの中でROLLYがクレイジーに大暴れしてくれてる感じが出たんじゃないかなぁと思えたので。うん。ROLLYもレコーディングをとても楽しんでくれたようだったので大満足。いや、マジでROLLYはギター弾きとしてもメチャメチャ素晴らしい。それに不思議と音楽で好きなものの接点もあったりするので、求めるものの理解度も速いし、このコラボはアリかも。
■「私の未来は、ワタシが守る」(11/22)
今回レコーディングしている新曲は、パソコンエンターテイメント誌「テックウィン」で連載されていた「汝子校戦艦シンフォニア」という作品のドラマCD(来年1月末リリース予定)に、主題歌・イメージソングとして提供することになっている。実はこの作品のプロデューサーが僕の小学生ぐらいからの知人で、昔から「いつか一緒に仕事したいよねぇ!」と声をかけてくれていたのだ。これまではいつも何らかの事情で実現できなかったんだけど、今回、色々なことがタイミング良く噛み合ったので、ようやくお誘いを実現できることになった。何度か曲に関する打ち合わせを重ねる中で、少しでも曲作りのヒントが欲しくて、彼から作品を象徴する幾つかのイメージやキーワードを出してもらった。それでも色々な想いの詰まった作品から僕が描こうとする音楽の方向性を見出すのにはかなりの時間を要した。けれどやがて幾つもの交錯するイメージの中から僕の中で徐々に作品や人気声優の堀江由衣ちゃん演じる主人公の持つヴィジョンやテーマ性が浮かび上がって来て、僕は彼に一つのコピーを提示した。「私の未来は、ワタシが守る!!」こんな感じの言葉を作品のコピーにしたら?と。僕は「自分探し」や「癒し」の時代には終止符を打ちたいと言った。「ワタシは誰?」「ワタシは何のために生まれ、どこから来て、どこへ行くのだろう?」といった誰でもが一度は突き当たる哲学的難題の壁の前に、これ以上立ち尽くすのはやめよう、と言った。きっとそれは作品のテーマコピーとしてだけでなく、目の前にいた彼に対して言った言葉なのかもしれない。そして、もちろん自分自身に対しても。僕はこの曲の詩を書きながら、そして今日、この曲のボーカル録りをしながら、そんな彼とのやり取りを思い出していた・・・。人はやりきれない辛さや悲しみや絶望の前で立ち尽くしてしまうことがある。誰かに助けて欲しいという願いを胸の中に閉じ込めてしまう時がある。そんな時に必要とするものって何だろう?と考えた時、僕の中に浮かんだのは、あの大きな存在だった。それは、父親かもしれないし、恩師かもしれないし、大空かもしれない、あの懐の大きな存在。それはまた安心感を与える微笑みであり、温かく包み込んでくれる真綿であり、悩みをかき消す鍵であり、背中を押してくれる南風のような存在。そんなイメージの歌にしたいと思った。僕自身はまだまだ、器の大きさも懐の深さも持ち合わせていないけれど、音楽でそれを表現することは不可能じゃないと思ったからだ。小説家が未だ見ぬ世界をリアルに描くように、役者が知るはずもない他人の心を見事に語ってみせるように、この胸にあるイマジネーションが、きっとそれを可能にしてくれると思ったのだ。「僕が手を貸してあげられることは、笑顔になることや、元気になることや、希望を持つこと。けれど、そこから先の未来は決して誰かが手を貸したんじゃ手に入れられないものなんだ」そんな想いを歌にしたい、と思った。随分悩んでいたのだけど曲のタイトルもアレンジ同様シンプルに「未来」とした。自分にとって大切な曲が生まれたと感じたからこそつけられたタイトルな気がする。
■アゲハ蝶がヒラヒラ舞う夢の中・・・(11/28)
普段は自分でプログラミングして作り上げたトラックにプラスする生楽器やボーカルのスタジオ録音を終えれば、あとはミックス・ダウン作業をエンジニアに任せて僕は曲の仕上がりを待つばかりといった楽しい時間になるんだけど、今回は2曲ともまだアレンジの最終形ではなく、1曲は歌詞さえ完成していなかったので、その歌詞をフィニッシュさせつつボーカル録りも自宅でレコーディングすることになったので、もう大変。結局仮タイトル通り「IF YOU WANT」というタイトルをつけたその曲は、仮歌の段階でデタラメ英語で歌っていたノリをどう日本語詩で表現するかなんかも最後までかなり悩むこととなった。でも、詩から浮かび上がるニュアンスに対しては迷うことはなく、とても自然に僕の描く詩の世界を表現できたように思う。それは「VISION」や「LOOK@ME」といった曲たちに通じる僕独特の抽象的な詩の世界。僕は絵で言うところの色使いや筆使いのように、自分の曲を作る時のこの詩のタッチがスゴク好きなんだと思う。はぁ〜。でも、やっぱりボーカル録りは断然スタジオが良いと痛感した・・・。自宅で録るのもリラックスできたり、いくらでも自分が納得するまでトライできるというような利点もあるんだけど、やはりスタジオで歌うことだけにすべての意識を集中できたり、レコーディング・エンジニアの様々な録音技術や良い歌を歌える環境づくりとしての気配りなんかも、本当に歌の善し悪しを大きく左右する大切なことなんだと気づかされた。とにかく作品にそのマイナスが大きく響く結果となってしまってはいけないという危機感は感じていたので、僕なりに出来る限りの努力と細心の注意を払ってボーカル録りを行ったつもりなので、なんとか及第点レベルまではクリアできてると良いんだけど。そして今日はその様々な残りの作業を終えて、ついにエニジニアの「サカゲン」が仕上げてくれたミックス・ダウンを聞かせてもらえる日!!今朝までかかって出来上がった音色のファイルのやりとりをインターネットで行ったりしてたので、ホントにタイムリミット・ギリギリか、ちょっとオーバーしてしまったぐらいな中で出来上がった楽曲なので感慨もひとしお。「IF YOU WANT」はROLLYのギターが曲のドライブ感をスゴク増幅してくれてる感じが良く出ていたし、「未来」は、まさにスタジオで録った歌の質感がすごく良いカタチで艶やかに仕上がっていて感激した。僕は曲を作ることが本当に好きなんだろうなぁ・・・。曲が仕上がる瞬間、プロセス、イマジネーションが沸き上る時、すべての曲作りに関わる時間が、僕にとっては「ストロベリー・カラーの夢」そのもののよう。僕は今、再びその夢の中を歩き出した。
※「汝子校戦艦シンフォニア(体験入学・発進篇)」のドラマCDは、イメージソング「IF YOU WANT」を収録した「上巻」が2005年1月26日リリース予定。また松岡クンの12月23日のライブ「nxt-wonder」の会場では特別先行発売予定です。主題歌「未来」を収録した「下巻」は現在2月末頃の発売を予定しています。「未来」「IF YOU WANT」共に現時点では、それ以外のCD化予定はありませんので、ぜひドラマCDをGETしてROLLYさんとのコラボレーションや松岡クンの新たなビジョンを、あなたの耳で感じ取って下さいネ♪
●汝子校戦艦シンフォニア公式ホームページ
|